ChatGPTはOpenAIによってリリースされた高品質なAIを組み込んだサービスです。質問をすることで、学習データを元に分析して、導き出した最適解を出力してくれます。
ただし、適切な回答やアドバイスを貰うためには、質問の仕方に気をつけなければなりません。
そこで、こちらの記事では ChatGPTへの質問の仕方の具体例やポイント、質問をする際の注意点、ChatGPTの限界についてとその対策法についてをご紹介していきます。
ChatGPTへの質問の仕方のポイント
ChatGPTへの質問の仕方のポイントは以下の通りです。
具体的な内容の質問をする
ChatGPTへ質問をする際は、以下のような要素を意識して具体的な文章にすることが重要です。
- 設定
- 条件(文字数など)
- 結論(どんな解答が欲しいのか)
例えば、「子どもが好きな料理を教えてほしい」のような質問をすると、子どもの性別や年齢が縛られていないため、漠然とした解答が返って来る場合があります。
そのため、「日本人の3〜5歳の女の子が好きな料理が
知りたい。また、その料理のレシピをいくつか提供してほしい。ただし、ピーマンが苦手なためピーマンを使ったレシピは避けてほしい」のような、具体的な質問の仕方をするのが重要です。
詳しくは以降の項目で説明します。
ChatGPTからの回答に対して、質問を繰り返ししない
ChatGPTから返って来た回答に対して、質問をすることを繰り返すと、脈落のない返事が出力されてしまう場合があります。
これは、ChatGPTがやりとりを続けている内に、過去の話の流れを無視してしまう忘れてしまうのが原因です。
そのため、会話ログの一部を引用した上で、質問をするなどの工夫をしましょう。
文字数制限に注意する
ChatGPTの文字数制限は「2000文字」です。
文字数制限を超えた質問ができないだけでなく、ChatGPTからの回答も途中で途切れてしまいます。
そのため、できる限り必要な情報を分かりやすく、要点を押さえた上でまとめるようにするのもコツの一つです。
対策については以降の項目で詳しく説明します。
望む回答を得られなかったときに追加で質問をする場合のポイント
もしもChatGPTからの回答がいまいちだった場合、以下のような質問の仕方で再度試してみてください。
回答が途切れてしまった場合
回答が長すぎて途切れてしまった場合は、以下の2通りの質問の仕方で再度質問してみてください。
- 「何文字以内で解答してほしい」と質問の際に、回答に文字数制限をかける
- 「続きを教えて」、「解説不要」などのコマンドを活用する
文字数のルールを事前に指定しておけば、その文字数に抑えた回答を返してくれます。
また、「続きを教えて」と送信すれば、途切れてしまった回答の続きを出力してくれます。「説明不要」の旨を記載しておけば、余分な説明を省いてもらえるため、文字数を減らせます。
もう一度質問する
質問の仕方を変えて、同じ質問をしてみることで回答が変わる場合があります。
そのため、もしも ChatGPTの回答が想定からズレていると感じた場合、質問の仕方を見直した上で再度問いかけてみて下さい。
ChatGPTへの質問の仕方(プロンプト)の例
ChatGPTにより精度の高い回答をしてもらうためには、上手な質問の仕方を覚えておく必要があります。
以下にChatGPTへの質問の仕方の例を示していきます。
1.立場、設定
ChatGPTがどのような人物なのかを指定します。
例えば、「あなたはシステムエンジニアである」や「これから野球を始める小学4年生の男子である」のように、はっきりと設定することで、回答の幅を挟めることが可能です。
2. 質問、依頼
ChatGPTに何をしてほしいのか、何を答えてほしい
のか記載します。例えば、「読み込んだ画像のサイズが分かるプログラムを作成してほしい」や「最初にこなすべき練習をいくつか知りたい」などが挙げげられます。
この時、質問の仕方はなるべく具体的に記載しましょう。
3. 結果(必要な場合)
ChatGPTの回答に対して、更に尋ねたい事がある場合、要求を書くようにしましょう。
例えば、「作成したプログラムの詳細を説明してほしい」などが挙げられます。
4. 条件
ChatGPTの解答に対して、条件を設けたい場合は「言語はC#とする」のように制約を記載して下さい。
もしも条件が複数ある場合は、箇条書きにしましょう。
このように、ChatGPTに質問する際のプロンプトは大きく分けて4つに分けられます。
もしこれだけではイメージがつかない、という方はインターネット上のプロンプト例などを参考にして、質問の仕方を覚えていきましょう。
ChatGPTの限界と対処法
ChatGPTには、以下のような限界が存在しています。
以降でChatGPTの抱える限界についてと、その対処法についてご説明していきます。
2022年以降のことは回答できない
ChatGPTの学習データはOpenAIによると、「2021年9月ごろ」のものです。
そのため、それ以降のことについて質問をしても間違った解答が返ってくるケースが多いです。
対処法としては、Google Chromeの拡張機能である
「Web ChatGPT」を導入することです。
ChatGPTのみだと、インターネットにアクセスできません。そこで、Web ChatGPTを使うことで、インターネットにアクセスが可能になります。
そのため、2021年9月以降に関する質問にも正しく答えられるようになる可能性が向上します。
※あくまで最新の情報をインターネットから得られるようにするための手段であり、確実に正しい答えが返ってくるとは限りません。ご注意下さい。
回答が正しいとは限らない
質問の仕方や、ChatGPTの学習データの影響で、正解とは全く異なる情報が出力される場合があります。加えて、ChatGPTは間違った解答をあたかも本当のように出力してきます。
ChatGPTのAIが学習しているデータは、インターネット上の膨大なテキストです。そのため、学習データが正解であるとは限りません。また、意見などもネット上で多数派のものを参考に出力しています。
対処法としては、あくまでChatGPTはAIであり、常に正しい解答をするとは限らないと理解した上で、本当の情報なのかどうかを疑い、必要に応じて答え合わせを行なうようにしましょう。
まとめ
- ChatGPTへの質問の仕方はシチュエーションやどのような回答が欲しいか、文字数などの条件を具体的に提示する必要がある
- ChatGPTから想定とは違う回答が返って来た場合は、質問の文章を見直した上で再度同じ質問をしたり、コマンドを活用して再質問すること
- ChatGPTは学習データの影響で正しく回答できる内容に限界があるため、拡張機能を活用した上で、解答の真偽について常に疑問を持つようにしよう
このように、ChatGPTはあくまでAIであるため、質問の仕方や学習データの影響で誤った回答をする場合があります。そのため、質問の仕方を具体的にした上でプロンプトを工夫して、より精度の高い回答が返ってくるよう工夫が必要です。
少しでも精度の高い回答が貰えるように、試行錯誤しながら上手にChatGPTを活用してみて下さいね。